人間ドックのオプション検査には、脳ドックというものがあります。人間ドックの脳ドックを受診する際に行われる検査の種類としては、CT検査やMRI検査、MRA検査などがあります。近年の傾向としては、MRI検査やMRA検査を受診する人が多くなってきています。脳ドックの受診を選択したときには、MRIやMRAは両方基本プランの中に含まれるものとなります。
MRIやMRAの検査に関しては、頭を閉所に入れて行う検査になりますので、閉所恐怖症の症状を持っている人はCT検査を選択することも可能です。CTは脳の断面図を確認することが可能で、X線を用いて検査を行っています。MRI検査を同じように高い精度を持っており、人間ドックで脳ドックを選択したときには馴染みの深いメニューと言えます。わずかな確率ですが、X線を利用した検査であるために、被ばくの影響を受ける可能性もあります。
MRIは磁気を使用した検査で、脳の断面図をモニターに映して確認することが可能です。近年では、脳ドックの検査で最も多く利用されている検査と言われています。MRIの検査では、15分ほどの時間同じ姿勢を保っていなければなりませんので、閉所にいることが苦手な方の場合には向かない検査となります。MRAは脳ドックの検査方法に含まれているもので、MRIと比較した場合であっても詳細に脳の血管情報を得ることが可能な検査で、病気の早期発見につなげることができます。
MRAのメカニズムとしては、脳血管を三次元の映像で映し出すことが可能なので、ひとつの方向からだけではなく、様々な角度から脳の血管の状態を把握することができます。